27歳になりました
ご無沙汰です。
ブログの更新を怠って1年経ってしまいました。継続力・・・
記事について
以下の備忘録です。
- 26歳の振り返り
- 27歳でやりたいこと
つい先日、27歳の誕生日を迎えました。振り返りをする中で、業務外でのアウトプットが少なすぎると反省したこともあり、そういった反省や学びを含めて本ブログに残していこうと思った次第です。
自分にとって学びになった点は目立つように記しています。基本的には自分の振り返りのためのものですが、誰かにとって有用な情報となれば幸いです。
26歳の振り返り
2018年は2017年に続き、仕事でもプライベートでも変化の多い年でした。特に仕事では初めてのことだらけで奔走していました。
仕事(W)とプライベート(P)まとめて、特に自分に影響を与えた出来事を時系列で振り返っています。(本記事における見解・意見は全て私個人に帰属するものであって、会社に帰属するものではありません)
W: アプリのリブランディング
2018年はじめから春頃までは既存のアプリ(当時は日本のプロダクトと似た見た目)の上で、成長に繋がりそうな策を見つけては改善に向けて色んな施策を打っていました。
手応えのあるものはいくつかあったものの、いわゆるムーンショット的なものは無く、かつ日本から輸入したプロダクト。よりイギリスのテイストに合わせるべくリブランディングのプロジェクトが発足されました。
フォーカスすべきペルソナを確立し、ユーザーインタビューを重ねて新しいコンセプトのもとリブランディングを実施。
インタビューではペルソナに該当するユーザーがロンドンに限らず他の地方都市にも存在するか、実際にその場でも仮説が当てはまるかどうかを入念にチェックしました。これはロンドンは現地の人から見ても『純イギリスではない(人種/文化の多様性、所得格差など)』ためです。ロンドンだけで機能するプロダクトを作っても仕方ない。文化や経済的な違いがあっても尚仮説が通用するかどうかを確認するプロセスは新鮮でした。(日本にも東京と地方では感覚が異なることもあるはずなので、これは活きるはず)
リブランディング後は、思い描いていたターゲット層にリーチして出品を促したり出品の教育を行うなど、プロダクト、マーケティング、CSの全方位で出来ることを実施しました。
W: GDPR
リブランディングが進む中、GDPR(General Data Protection Regulation = EU一般データ保護規則)に従う必要があるとのことで、プロダクトへの変更箇所については当時UKのプロダクトの細部までを一番把握していた自分が責任を負うことになりました。
詳細な対応内容については割愛しますが、主に以下のことを実施しました。
- お客さまの個人情報がプロダクトの中で安全に取り扱われているかの確認
- リスクのあるものについては、当局が推奨する方法に従いプロダクトの改善を行う
特に頭を悩ませたのは"1"のプロセスで、当局も具体的にどのデータがリスクに該当するかというのは細かく明示していないため、正解が分からない状態で進める必要がありました。ここで重要となる判断軸は、なぜ個人情報を持つ必要があるのかをお客さまの視点で説明できるかというものでした。当局に問われた際に、いかにその正当性が理にかなっているかが大事になります。
GDPRは企業ではなくエンドユーザーを守るための規則です。その原則に沿うように社内の各部署やコンサルと協力することで一つ一つリスクを潰していきました。結果的にプロダクトやデータベースでの情報の持ち方にもかなり手を入れることになりましたが、情報漏えい等で頻繁に取り沙汰される昨今、事前対策的に本案件に着手できたのは良かったのではないかと思っています。
P: 子を授かる
7月に妻が子を授かりました。子作りを始めてわりとすぐのタイミングだったため、妻に妊娠を伝えられたときは早すぎてあまり実感が湧きませんでした。出産が迫っている今はお腹に声をかけて反応を待つ毎日です。反応して動いてくれると可愛くて堪りません。
病院ももちろんロンドンで通っていたのですが、看護師として産婦人科でも働いていた妻が衝撃を受けていたのが (私は比較できないのでピンとこなかった)、
- 全部無料 (イギリスの医療費は基本無料で出産も例外ではない。帝王切開の場合も)
- 日本では妊娠中期からはだいたい2週間に1度エコーを受けるのですが、イギリスのエコーは妊娠中2回だけ
- 体重制限が無い (恐らくそもそも母体が大きいから10kgくらい増えても負担にならない)
- ダウン症の検査が手厚い
- などなど
結果として年末には日本に帰ることになるのですが、この頃はロンドンで出産をするつもりで行動していたため貴重な体験ができました。
W&P: 日本への帰任
リブランディングやGDPRを終えたあとも、登録率を上げるための施策を実施したり改善のために色々と動いていました。(この登録率向上プロジェクトのときに、オンラインユーザーテストを実施したのですが、オフラインよりも素早く検証できて良かったので、また時間があるときに記事にでもできればと思います。書いていてちょっと疲れたきたので笑)
そんな中10月くらいに帰任が決まり、以後は日本のHQでのアサインになることが決まりました。出張で来ていた期間を含めると、ほぼ2年ロンドンで仕事をさせてもらいました。
各プロジェクトで沢山の学びがあったのはもちろん、プロジェクトの進め方(e.g. スクラムやユーザーテスト、ステークホルダーとのコミュニケーション)でも色々試して失敗して成長の糧になったのではないかと思います。
以上が26歳の振り返りです。
27歳でやりたいこと
W: プロセスの進化への貢献
27歳(1月生まれなのでほぼ2019年)は、プロダクト作りのプロセスをどんどん進化させることに力を入れていきたいと考えています。
12月に日本に帰ってきてから約2ヶ月が経ちました。
日本のHQでの仕事にも慣れてきて、新しい期が始まったところです。(実は入社以来ほとんど日本の仕事はしていなかったので、2年以上会社に在籍はしているものの帰任したときには新鮮な気持ちでした。)
日本に帰ってきて特に感じるのは、ロンドンで働いていたときほどAgileではないこと。どんなに良い企画が並んでいても、それを実現するスピードが遅いといつまでも理想とする世界には近づけません。テクノロジーの進歩が目まぐるしい昨今、近づくどころかむしろ遠のくことすらあるのでは無いかと危機感を持っています。
もちろん日本とロンドンでは組織の規模感や影響を与えうるお客さまの数も圧倒的に違うため、全く同じスピード感というわけにはいかないかもしれません。ただ、その中でも出来ることは沢山あると思っています。
幸い組織としても進化していこうという風潮が常にあるため、ロンドンでの経験を含め自分の価値を存分に発揮できるように努めていきます。
P: 何でも頼れるパパになる
前述の通り、娘が3月に産まれる予定です。
ありがたいことに会社で育児休暇を長く取得できる制度もあり、出産直後から妻だけに頼らずに自分も育児に参加しやすい状態になっています。制度をフル活用し『仕事をするパパ』ではなく、ママに負けない『何でも頼れるパパ』になれるように率先して育児に参加していく予定です。
楽しみすぎて仕方ないので、早く無事に産まれてきて欲しい・・・!!!
その他にも余暇を使って、アプリを作りたい欲もあるのですが、育児の様子を見つつになりそうです。
以上、26歳の振り返りと27歳の抱負でした。